■ ID | 434 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 大深度オールコア解析による関東平野中央部における中期更新世以降の古地理復元 −各氷期の基底礫層の礫種分析を中心に− |
■ 著者 | 松島紘子
東京大学 須貝俊彦 東京大学 八戸昭一 埼玉県環境科学国際センター 水野清秀 (独)産業技術総合研究所 杉山雄一 (独)産業技術総合研究所 |
■ 出版元 | |
■ 出版年 | 2004 |
■ 誌名・巻・号・年 | 日本地理学会2004年度秋季学術大会、平成16年9月25日 |
■ 抄録・要旨 | 行田〜吹上地域における中期更新世以降の古地理変遷を明らかにするため、行田市における深度610.70mコア(SA-GD-1)および吹上町におけるコア(GS-FK-1)との対比を行った。その結果、MIS9とMIS11の海進は吹上・行田両地域にまで及んだことが初めて明らかになった。
両海進が他の海進よりも大規模であったことは、この時期に絶対的な海水準の上昇量が大きかったことを示唆しており、このことは八戸昭一 2010/12/08や氷床コアの水素同位体曲線から推定されている変動とも調和的であった。また、GS-FK-1の礫層の大半が関東山地起源の砂岩とチャートで構成されるのに対して、SA-GD-1は大半が安山岩礫を含んでいた。このような、礫種構成比の差は荒川・利根川の流路変遷や利根川流域の火山からの礫供給量の変遷に基づくものと考えられる。 |
■ キーワード | 大深度ボーリングコア、海水準変動、古環境、荒川、利根川 |
| 一覧に戻る |